廃仏毀釈・・・IS並みの破壊を忘れるな
首を切られた仏像、顔を削られた仏像。残してくださってありがとうございました。
明治2,3年頃から7,8年頃まで強烈な仏教破壊が行われたことをみんな忘れているようだ。
ISが中東でやらかした破壊を誰が笑えるのだろうか。
明治維新政府が寺院を壊し、天皇家に伝わる仏具を奪い京都泉涌寺に納めた。天皇家から仏教を奪った。
仏は破壊され焼かれ売られた。寺院は神社になった。今の神社のほとんどは明治時代に国が作ったものだ。
僧侶は働かない、人としてだめなものと差別された。なんといっても、法話をしてはいけない、などと決まりを作ったそうな。
心ある人々がどうにか仏を残そうと、あるときは隠し、あるときは寺院を神社のように変えて生き残ったところもある。
もっとも、今では神社としか認識されていない。
その歴史の証人が壊された仏様たちだ。
いまの政治がなにか国家神道的色彩を帯び始めている。今の世の中そんなことがあるはずがない、ということはない。
なにか一つあれば、国の力で人民の心まで荒廃していくのだ。
廃仏毀釈を忘れてはいけない。皆さんの周りにも爪痕が残されているのではないでしょうか。
藤本慈明