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戦争のこと 漫画より

2019年8月30日

お寺コラム

今週のビッグコミックオリジナル
村野守美先生の「垣根の魔女」より御身大事に・・・1975年6月20日号より
終戦が1945年ですから、戦後30年の物語です
画風がかえって新鮮に見えてしまいます
戦争で死んでいった息子を、年老いた母が思い出す物語です
中に、交通戦争、ということばが出てきます
当時は急激に交通事故が増えて、死者が年間1万人を突破しました
最後の場面で、息子からの手紙を読む母
恋人だった妙子に「死ぬまでに一度会いたかった」と墨で消されていた手紙の文字を読み(戦時中の手紙は検閲されていたため)、息子のナマの声を聞いた、と泣いている母
多くを語る場面はないけれど、絵の中にしっとりと考えさせてくれる場面が描写されています

「今、妙子はどうしていますか・・・死ぬ前に一度会いたかった」

不覚にも、泣く

その後の、「しっぽの声」も戦時中の話
犬が出てきて、戦時中
これも、泣く

犬も猫もウサギも戦争になれば、殺されます
いやでも殺されます
人も殺されます、殺します
いやでも